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赤峯豪

どうした?また迷っているのか? 右か左かですらなくて そこに行くのかどうかも そのための一歩を踏み出すことさえも 何か腹を決めるときには 痛みを伴うことだってあるだろう ただそこに座ってぽかんと傍観して 無表情で笑って後はおやすみ どうした?まだ迷っているのか? アイツが見せた勇気に戸惑い 憎み妬み嫉み恨み いくらでも 陰の負の感情だけはずっと 何か道を決めるときには 拠るべきは自分の中にある信念だろう ただばれないようにぴたりと同化して 無意識に笑って後はだんまり 誤魔化し続けるけれど いつだって見ている 月は知っている そうMoon knows. どうか事勿れ主義なかれ 明日世界が終わるとしても 今日も同じことをするのだろうか もう二度と後悔したくないから 今日は今日を精一杯生きてやろうぜ


赤峯豪

今日も飛び交ってる心ない言葉 隠す気すらない意地の悪さも目立つな 苦手なあの人はまた誰かの陰口を言ってる 笑顔でいればいいことがあるなんて無責任な事は言わないけれど 怒っている時間より笑っている方が楽しい 見違えたねほら角度を少し変えたら 真に受けるだけの時間がもったいない 洒脱な言葉で返せる話術はないが 上手く流していい所だけを選んでいこう 遠く緑を思い描いてみたら ハチドリが空中でホバリング 蜜を吸っているよ 泣きたいくらいの悔しさも 腹が立ったことさえ忘れる 裏切りの傷は消えないから笑ってみる そうやって歩き出すことはできるかもね 軽妙な会話で応える話術はなくても 上手くかわして嫌な事は今はしまっておこう 右手と左手その隣でも同じように 右手と左手を大きく繋いだら 向かい合わせだね君と僕とあの人も 目と目を合わせたら 後は心を繋いでいけるかな僕ら


赤峯豪

離れていても心は一つ繋がってるなんて 幻想だよと拒んでいたよ あの日君に出会うまでは ここにいるのは僕だけ 呼吸も一つ微かに聞こえるだけだ あの日自転車に跨り 青い風になって消えた 二人の影 「離れていてもいつでも君の味方でいるから」 そんな言葉に意味などないと疑っていたよ あの日 僕は 今も元気でいるかな変わらず 笑顔を振りまいているかな今日も その内側には涙も傷さえも隠したまま 君は笑う 離れていたらいつか忘れる 共に見た夕日も 諦めに似た強がりを見せ 慰めるように言い聞かせた 誰かを思う強く優しい気持ちは消えない その誰かのことを救うまで 今は信じられる 離れていても心は一つ繋がってることを その証だろう僕にも笑顔と涙が同時にこぼれた


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