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赤峯豪

ここは血も涙もない荒れ果てた野

牙も爪も研がなきゃ生き抜けない

ただ一人立ち尽くし眺める者

もううんざりして苦笑いと涙

何故今までずっとこんな事を

牙をむけば同じように噛みつかれるさ

見えないくだらない世界のシガラミ

暗黙のルールなら黙って破ればいい

消えない傷跡をつけられたとしても

大丈夫その忘れない痛みを知れるから

弱き者の犠牲の上に

張りぼての強者が喚き叫ぶ

君が誰かの悪意に狙われた時

僕はそこにいて何もできなかった

土砂降りの雨が姿を隠すけど

大声あげてるような雷に打たれた

何故今頃になって気づくの

こんな無意味なことが全ての掟みたいに

死なないように自分が壊れないように

それだけで精一杯な世界ならいらない

消えない微笑みを創り出すために

戦う武器よりも君を守る力を

嘘で塗り重ねられてる

見せかけだけの繋がりなんて

殺さぬように自分が壊さないように

いつの間にか加害者にまわってしまうから

見えないくだらない世界のシガラミ

暗黙のルールなら黙って破ればいい

消えない笑顔と笑い声がぎこちなく

薄暗いこの場所に少しずつでもいい

強き者のなき声が虚しく響く荒野の夜明け

それさえも優しく包む弱者はいま真の強さを


赤峯豪

当たり障りのないやり取りが続くくらいなら 泣いて笑う裸の心を晒したい 君の心と向き合い 同時に自分の心とも対峙していくんだ 言葉に心を重ねて贈る いいものはいい 嫌なものは嫌だ それに理由なんていらない 君の本音が選んだそれが全てだから 何も言わなくていいよ 心が動いたその先が未来の君の居場所 鋭く光る目は誰かを論うため ただ未来を見据える目の輝きとは程遠い 綺麗事だけが通る世界ではないけれど 汚れたらその度また落として さらに綺麗に磨き続けたい 世界中のいい事全部と 嫌な事全部を集めて 互いをぶつけ合ったなら さあ どっちが勝つのだろうか 美しいことばかりではないはずだと それはわかってるんだけど どこかに標的を探すその結束力 その団結力 それはそれはスバラシイコトデ… 真っ直ぐでいい 単純でもいい 君だけの生き方で 優しく笑う ただそれだけで ほらもう世界は変わった いいものはいい 嫌なものは嫌だ それに理由なんていらない 君の本音が選んだそれが全てだから 何も言わなくていいんだよ 心が動いたその先が未来の君の居場所


赤峯豪

目を閉じて 遮った見たくない景色は 偽善と建前の応酬が 大きく聞こえる 目を開けた 見慣れてしまった鉛色 諦めの溜息と涙声も聞こえる それでもそんな中にも見つけられたなら 素晴らしい日常がそこにあると 気づけたなら素晴らしい 見えないものを見るように 聞こえない声を聞くように 言えない事を言うように 掴めないものも掴み取れるように 目をこらして その手の中にあるものと 足下に落としたものを よく見てみるんだ 目が覚めて いつもと変わらない景色が 両手で抱えきれるくらい 安らぎが温かい ささやかなその夢にも壮大なストーリーがある 大袈裟に語ろう 君の中にあるはずの炎は消えない 見えない心の中 聞こえない心の声を 言えない本音の言葉 掴めないものを掴み取るために 見えないものを見るように 聞こえない声を聞くように 言えない事を言うように 掴めないものも掴み取れ 心の中を見せて 心の声を聞かせて 本音の言葉を言って 大切なものを掴んで離さないように


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