top of page
検索
赤峯豪

サバナ


ここは血も涙もない荒れ果てた野

牙も爪も研がなきゃ生き抜けない

ただ一人立ち尽くし眺める者

もううんざりして苦笑いと涙

何故今までずっとこんな事を

牙をむけば同じように噛みつかれるさ

見えないくだらない世界のシガラミ

暗黙のルールなら黙って破ればいい

消えない傷跡をつけられたとしても

大丈夫その忘れない痛みを知れるから

弱き者の犠牲の上に

張りぼての強者が喚き叫ぶ

君が誰かの悪意に狙われた時

僕はそこにいて何もできなかった

土砂降りの雨が姿を隠すけど

大声あげてるような雷に打たれた

何故今頃になって気づくの

こんな無意味なことが全ての掟みたいに

死なないように自分が壊れないように

それだけで精一杯な世界ならいらない

消えない微笑みを創り出すために

戦う武器よりも君を守る力を

嘘で塗り重ねられてる

見せかけだけの繋がりなんて

殺さぬように自分が壊さないように

いつの間にか加害者にまわってしまうから

見えないくだらない世界のシガラミ

暗黙のルールなら黙って破ればいい

消えない笑顔と笑い声がぎこちなく

薄暗いこの場所に少しずつでもいい

強き者のなき声が虚しく響く荒野の夜明け

それさえも優しく包む弱者はいま真の強さを


閲覧数:12回0件のコメント

最新記事

すべて表示

重なり

僕らが生きなきゃいけない世界では 誰かがまた誰かを傷つけてる 幼稚園で習った“やっちゃダメ”なこと いつまでも何故かやめられないその人たち 考え抜いた答えは一言で否定され続け 自分などここにはないと思わせる手口 お互いのそれぞれが その違いが重なった...

カラフルナセカイ

気づいていてもここには居ないから 普通の笑顔で言葉を交わす 静かに生きる 思いついたポーズ 虚栄と逃避を孕むくせに その綻びに雫が落ちて 波を打ち心を伝う 鈍色の嘘と真実 自分さえ欺く 頼りない関わりでも果実が実ると 七色の幻想からモノクロの現実...

Happiness&Luckiness In

『僕がここに生まれた意味はどこかにあるの そんな難しい話よくわからないけど あなたの声で目覚め その匂いを感じて 触れたのは温もりと眩しい世界 イタズラと遊び 何でも試したい ワンツーも覚えた 全てあなたがくれた 側にいるだけでただ嬉しくて笑うから...

bottom of page