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サバナ

  • 赤峯豪
  • 2017年3月12日
  • 読了時間: 1分

ここは血も涙もない荒れ果てた野

牙も爪も研がなきゃ生き抜けない

ただ一人立ち尽くし眺める者

もううんざりして苦笑いと涙

何故今までずっとこんな事を

牙をむけば同じように噛みつかれるさ

見えないくだらない世界のシガラミ

暗黙のルールなら黙って破ればいい

消えない傷跡をつけられたとしても

大丈夫その忘れない痛みを知れるから

弱き者の犠牲の上に

張りぼての強者が喚き叫ぶ

君が誰かの悪意に狙われた時

僕はそこにいて何もできなかった

土砂降りの雨が姿を隠すけど

大声あげてるような雷に打たれた

何故今頃になって気づくの

こんな無意味なことが全ての掟みたいに

死なないように自分が壊れないように

それだけで精一杯な世界ならいらない

消えない微笑みを創り出すために

戦う武器よりも君を守る力を

嘘で塗り重ねられてる

見せかけだけの繋がりなんて

殺さぬように自分が壊さないように

いつの間にか加害者にまわってしまうから

見えないくだらない世界のシガラミ

暗黙のルールなら黙って破ればいい

消えない笑顔と笑い声がぎこちなく

薄暗いこの場所に少しずつでもいい

強き者のなき声が虚しく響く荒野の夜明け

それさえも優しく包む弱者はいま真の強さを


 
 
 

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