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赤峯豪

痛みのわからない心 

隠すためにまた新しい殻で覆う

誰かに何度もぬりかえられた 

本当の色がわからないでいる

胸のおくの傷はまだ消えずに

また痛みをひきだす

誰にも見えない 本当の影が

包みこんでゆく 心からの言葉を

伝えられない苛立ちを押し殺して

ただ逃げることで守る

届かない声がまた 影にのまれて

何も晒すことなく

心が目覚めた 声がきこえた気がした

そんな美しいものはここにはないと

誰にも見えない 本当の影が

包みこんでゆく 心からの言葉を

心が目覚めた 声がきこえた気がした

そんな美しいものはここにはないと


赤峯豪

高くそびえる木は

全てを知っているようで

何も知らないんだね

周りに気をとられて

本当の芯が見えない

根を張って立っているの?

カギをあけて中に

入ることさえも許されないから

きっと

何度も与えたチャンスを

ことごとく奪っていったね あなたは

遠くへ行ってしまったのか

離れていったのか

あなたにはわからないだろう

僕にはとかせなかった

あなたの閉ざした自分だけの世界を

両手をあげるしかなくて

他の道はとれなかったよ


赤峯豪

どこまで行けば届くの

あなたの心に

不安がいつも私をつかんで

離さないから

冷たい風にも触れたくないから

あなたのそばにいたい

その手で触れて

くれるだけでいいのに

深く沈んだあなたは

とても弱くて

脆くてすぐに崩れて

壊れてしまいそう

冷たいその瞳の奥には

何を映しているの 

その瞳に入れて

くれるだけでいいのに

冷たい風にも触れたくないから

あなたのそばにいたい

その手で触れて

くれるだけでいい

その瞳に入れて

くれるだけでいいのに


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