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執筆者の写真赤峯豪

例えば痛みも苦しみもなく

安らかに楽に眠るように

爆発したように蒸発したように跡形もなく

消えることが叶うなら

もうここには未練など残さずに行けるか


「お前には何もねぇし」

耳を塞いでも聞こえてくる

俺がその声の主

どうやらもうすぐみたいだ


例えば今日という日が終わっていくことも

明日が来ないことすら

認識できないくらい鮮やかに

ある意味自然に滅びたら

もうここには未練など残さずに行けるか


醜い心も整形

見た目くらいはまともになる

その魂胆はもうスケスケ

どうにか紛れ込めたか


答えを求めて問うてみるけど

迷い込むばかりだ

浮かばれる気配はない


「お前には何もねぇし」

耳を塞いでも聞こえてくる

俺がその声の主

どうやらもうすぐみたいだ

赤峯豪

「止まない雨はない」

今ここにある悲しみを

気象の話にすり替えたって

慰めにもならない

時間が全て洗い流してくれるなら

待ってみようか

君が欲しいのは失くさない約束

僕があげたのは身勝手で歪な優しさ

終わりの悲しみも

もうじき消えるだろう

今はただ悲しんで泣けばいい

「明けない夜はない」

今ここにある苦しみを

自転の話に置き換えたって

慰めにもならない

朝日が昇るだけで前向きになるなら

目を塞ごう

僕が欲しいのはつまらない誇りか

君がくれたのは何気ない日常の温もり

終わりの悲しみも

もうじき忘れる?

今はただ悲しんで泣いていたい

君が欲しいのは失くさない約束

僕があげたのは身勝手で歪だった

僕が欲しいのはつまらない誇りか

君がくれたのは何気ない愛情

終わりの悲しみも

もうじき終わるだろう

今はただ悲しんで泣けばいい

ただただ只管悲しんで泣けばいい


赤峯豪

もうそろそろ少し休もうかここで

もうだいぶ歩いて来たから疲れたろう

顔を上げたら青空

首の痛みも忘れる

君のエピソードを

読むだけで顔がほころぶ

自然と笑みがこぼれる

そんな瞬間を重ねたいな

どこかで聞こえている

僕らの生命が安らぎに変わる歌

妄想する癖は良くないことみたい

壮大な想像はしても許されるだろう

胸を開いたら大空

いつかそうなりたいと願う

何もない僕らも

必死で息して生きてるから

自然と涙こぼれる

そんな瞬間を重ねたいな

この広い宇宙だけど

僕らの生命が燃え上がって光っている

きっとずっとここに在る

消えない忘れないよ

自然と笑みがこぼれる

そんな瞬間を重ねたいな

どこかで聞こえている

僕らの生命が安らぎに変わる

自然と涙溢れる

そんな瞬間を重ねたいな

ここから始めていい

僕らの生命が燃え上がって光って

星になって浮かんでいる


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