例えば痛みも苦しみもなく
安らかに楽に眠るように
爆発したように蒸発したように跡形もなく
消えることが叶うなら
もうここには未練など残さずに行けるか
「お前には何もねぇし」
耳を塞いでも聞こえてくる
俺がその声の主
どうやらもうすぐみたいだ
例えば今日という日が終わっていくことも
明日が来ないことすら
認識できないくらい鮮やかに
ある意味自然に滅びたら
もうここには未練など残さずに行けるか
醜い心も整形
見た目くらいはまともになる
その魂胆はもうスケスケ
どうにか紛れ込めたか
答えを求めて問うてみるけど
迷い込むばかりだ
浮かばれる気配はない
「お前には何もねぇし」
耳を塞いでも聞こえてくる
俺がその声の主
どうやらもうすぐみたいだ