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飼い善

  • 赤峯豪
  • 2019年12月1日
  • 読了時間: 1分

更新日:2020年5月24日

この社会のそこら中に溢れる

侮蔑、愚弄、嘲り、陰口

見えない毒針となり

誰かれ構わず狙い定め刺しに来る

相手を見下して何様だ

自分勝手に序列をつけては

胸をなでおろしてるんだろう

己のそれに気づき戦慄

そんな自分に初めて会ったように

驚いたフリで今日も誤魔化す

誰かが見てる誰かが聞いてると

誰もが自ら作り出した恐怖に怯え

その心を守るためだけにきっと傷つけるのだろう

自分の中の怪物が何食わぬ顔して

下には下を見つけて

慰めるためだけに相対的優位を示してるんだ

醜く汚い邪悪が潜む

この心を最初から知ってたろう

誰かと比べられるのが怖いからと目をそらした

ダサい服着て笑顔の強要と

全開ポジティブ押し付けが痛い

正しいことを清く高らかに

叫んでる声がうるさくて耳を塞いだんだ

倒れても何度でも立ち上がれ

響く真っ直ぐな歌が嘘臭ぇ

口で言うほど簡単に変われやしない

真っ黒な自分に飼われながら今日も生く

誰かが見てる誰かが聞いてると

誰もが自ら作り出した幻想を消して

そんな単純な話じゃないのは知ってるけど

自分を超えて行け




 
 
 

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