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赤峯豪

あと2年の辛抱と

そうすればこの馬鹿げた戯れも終わる

待ち遠しさからつい漏れた

言葉がすぐ側で聞こえた

深い意味などないことはわかってるけど

驚きと悲しみが

何かを始めるのに遅すぎることなんてない

そんな歌に励まされるけれど

希望を捨てよと死んだ目で言う人もいる

生きてる意味なんて

元々ないんだから

命の値打ちなんてもちろん皆無で

目の前は大きな唯一の世界だけど

遠く宇宙から見たらただの塵一つ

「ここが君の居場所だ」と

自らもそう信じてしがみついた

そこで生きて行くことこそが

自分が自分であるための誇りだから

他の誰でもない自分の心に問いかける

何かを止めるのに遅すぎることはあるのだろうか

そんな歌を歌えばいいのか

自分の事よりも他の誰かの事を

まず先に考える

そんな人ばかりなら

命の値打ちも生まれてくるものかな

目の前の小さな唯一の世界から

優しい場所に変えて行くことができるかな


赤峯豪

ここにいる自分を認めてもらった気になって

そんな小さくて些細な喜びも真実

大好きなとんかつ屋さん

「毎度、どうも!」と言われると

急に気恥ずかしくなるのか

それ以降なんだか行きづらくなると

呟いてる人がいたけど

僕は嬉しくなる

大好きな鉄板焼きのお店

今日も気さくに話しかけてくれる

その他愛もないおしゃべりが

その時間をただ一つのものにしてくれる

いつも押してくれるスタンプ一杯溜めよう

ここにいる自分を認めてもらった気になって

そんな小さくて些細な喜びも真実

冷たく濁った無表情なこの世間で

微かでも心が繋がった感覚にあったまる

だから僕らまた会おう

どこにでもあるいわゆるチェーンのイタリアン

食べ終わってお店を出るときには必ず

「行ってらっしゃい」と言ってくれる

これで今日の午後も頑張れる

そんな日がたくさんあった

絶品のカレーうどんを出してくれる居酒屋

イケメンの店員さんに緊張しながらも

自分もイケメンになったようなつもりで

笑いながら調子に乗って一緒に話し込んでる

下らない承認欲求だと言われればその通りだろう

そんな小さくて瑣末な実現も光

暗く乾いた無感動なこの社会で

わずかでも心が触れ合った感覚に潤う

だから僕ら必ずここでさ

また会おう


赤峯豪

翼を授かって

地面蹴り上げる

大空を駆け抜けていくようなイメージで

誰かがこっちを見て

笑って噂していたとしても

気にせず突っ走れば

そいつらはもう置き去り

さあ準備はできたか

その力を飲み干したら

あとは覚悟決めるだけ

君が今いるその場所には

無限の空があるか?

青く広がったその世界に

飛び込む勇気と蹴り上げる足で

野次はもう聞こえない

今は完全ドンキホーテで行こう

隣を出し抜こうと

機会を窺っている

表向きは良い顔して裏で嘲笑う小物

誰かがこっちを見て

指さして馬鹿にしていたとしても

手を振り笑い返してやれば

そいつらは後方

闘牛のように猛り

進みは牛歩みたいでもそれは確かな歩み

君が今いるその場所には

邪魔する壁はあるか?

それはただ越えていくための試練

ハムレット型も時にはいいけど

理想主義と言われても

ここに生きてるうちは夢を見ろ!

青と赤からもらう

エネルギーを漲らせて

君が今いるその場所には

無限の空があるか?

青く広がったその世界に

ココロ赤く燃やして飛び込んだら

野次はもう聞こえない

今は完全ドンキホーテで行こう


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