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赤峯豪

世の中に渦巻いてる

沢山の悲しみ

捨てられる場所があったならば

これ以上泣かないで済むか

持ちきれないくらいに大きくなり

足取りも重い

潰されたくないからと必死に

逃れたいからと闇雲に

底が見えないほどの闇に

その穴に身勝手な欲望のまま投げる

悲しみの穴がある

悲しみの穴があく

どれくらいの深さがあれば足りるだろう

自分が楽になるには

底が知れない利己的な欲望

その穴に醜くどろどろと積もり溜まる

悲しみの穴がある

悲しみの穴があく

穴を覗き込んだら足を滑らせて落ちた


赤峯豪

僕は生きていない

微かな命をすり減らしているみたいな

死んでいくように

少しの時間この道を歩くだけ

助けたい人も救えていない

辛いときに支えることも

僕は生きていない

自分以外の全てに生かされている

そんな事にさえも

今さらになって気づくこの愚かさよ

恩返しできる命でありたい

大丈夫 ありがとう

その言葉を魔法のように唱えるけど

本当の意味でそれを君に届けられる日は来るのかな

信じられる人がいるだけで

同じ気持ちを一緒に持ってくれるだけで

僕は生きていない

自分ではない誰かに生かされている

その事に気づけてから

この呼吸一つとっても

無駄じゃないんだと

思うことができるのかな

必要とされる人間は素晴らしい

認めてもらえる事も誇らしいけど

与えられることを求めるばかりじゃなく

惜しみなく君に

僕は生きていない

君がいてくれる事で生かされている

それでもここに在る

その事に特別意味などはないけれど

君が笑えますように

たとえ一つでもたった一つだけでも

君のために生きて行ける僕は生きている


赤峯豪

あったかい春の光と風が

花の命の源を舞い踊らせて

君が僕の中に入って溢れたから

来年も再来年も同じ場所でまた会おう

瞼を腫らせても

眠気を誘う

柔らかい光に

心地よさと苛立ちが6:4で

涙目で笑う

思い通りにならなくても

“思う”ことは叶う

明日もきっと君にやられるけど

泣けて笑える日であるよう

去年もここで咲き誇った花が

パワーを溜めてリフレッシュしてるみたいに

またここから頑張ろうとしている

踏ん張り気持ち新たにもう一歩進もう

いつでもどこからでも

何度でもリスタートできる

そう背中を押してくれてるようで

鼻声で笑った

満開も散るときもその後の道の上も

それを見て綺麗だと思える

その心が美しい

思い通りにならなくても

“思う”ことは叶う

明日もきっと君にやられるけど

泣けて笑える日であるよう


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