僕は生きていない
微かな命をすり減らしているみたいな
死んでいくように
少しの時間この道を歩くだけ
助けたい人も救えていない
辛いときに支えることも
僕は生きていない
自分以外の全てに生かされている
そんな事にさえも
今さらになって気づくこの愚かさよ
恩返しできる命でありたい
大丈夫 ありがとう
その言葉を魔法のように唱えるけど
本当の意味でそれを君に届けられる日は来るのかな
信じられる人がいるだけで
同じ気持ちを一緒に持ってくれるだけで
僕は生きていない
自分ではない誰かに生かされている
その事に気づけてから
この呼吸一つとっても
無駄じゃないんだと
思うことができるのかな
必要とされる人間は素晴らしい
認めてもらえる事も誇らしいけど
与えられることを求めるばかりじゃなく
惜しみなく君に
僕は生きていない
君がいてくれる事で生かされている
それでもここに在る
その事に特別意味などはないけれど
君が笑えますように
たとえ一つでもたった一つだけでも
君のために生きて行ける僕は生きている