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赤峯豪

悲しみの穴


世の中に渦巻いてる

沢山の悲しみ

捨てられる場所があったならば

これ以上泣かないで済むか

持ちきれないくらいに大きくなり

足取りも重い

潰されたくないからと必死に

逃れたいからと闇雲に

底が見えないほどの闇に

その穴に身勝手な欲望のまま投げる

悲しみの穴がある

悲しみの穴があく

どれくらいの深さがあれば足りるだろう

自分が楽になるには

底が知れない利己的な欲望

その穴に醜くどろどろと積もり溜まる

悲しみの穴がある

悲しみの穴があく

穴を覗き込んだら足を滑らせて落ちた


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