悲しみの穴
- 赤峯豪
- 2018年4月23日
- 読了時間: 1分
世の中に渦巻いてる
沢山の悲しみ
捨てられる場所があったならば
これ以上泣かないで済むか
持ちきれないくらいに大きくなり
足取りも重い
潰されたくないからと必死に
逃れたいからと闇雲に
底が見えないほどの闇に
その穴に身勝手な欲望のまま投げる
悲しみの穴がある
悲しみの穴があく
どれくらいの深さがあれば足りるだろう
自分が楽になるには
底が知れない利己的な欲望
その穴に醜くどろどろと積もり溜まる
悲しみの穴がある
悲しみの穴があく
穴を覗き込んだら足を滑らせて落ちた
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