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  • 赤峯豪

「昨日のことはもう忘れた」 熱い目をして男は言った 「後ろを振り返る事なんてしない」 続けてまた男が言った いつも上ばかりで 足元が見えていない 自分を省みず大きな事ばかり言う そんな人間に僕はなりたい 「“明日”のことはもう忘れた」 冷めた目をして男は言った 「過度な期待はするもんじゃない」 続けてまた男が言った あの頃の自分は何でもできた 過去の栄光にすがりつく そんな人間に僕はなりたい どんな人間になろうと 僕は僕でいたい 何と言われようと 僕は僕だと言える そんな人間に僕はなりたい いつだってどっちつかずで 過去も見ないし 未来に大きな期待などしない 堅実を売りにして 確かな今を生きてる そんな人間に僕はなりたい どんな人間になろうと 僕は僕でいたい 何と言われようと 僕は僕だと言える そんな人間に僕はなりたい 僕は僕だと弱い自分も 正当化してみる やらなきゃいけない時はあるぞ 逃げてばかりいたら そのうちどれが本当の自分か わからなくなりそうだから どんな人間に僕はなりたい?


  • 赤峯豪

時々ふと思うんだ 僕がいるこの世界は もしかしたら絶対的な存在がこの空のもっと上から見下ろして そいつの思い通りに動かされてるんじゃないかって 今までしてきたことも 失くしたものも 全部 始めから決まってたのかも それには一切抗えず あたかも自分の意思のように進むから 誰も気にもとめないけど 僕は気づいてしまった どうすることもできない見えない力が働いて 行きたくもない方向に行き 会いたい人には会えないみたいなんだ 「だったらもうそれなりでいい」 無気力に襲われ 僕はそれに身を任せる “なるようになる”か いや寧ろ“なされるようになる”だな あいつの仕業で君も去って行ってしまった 悪いのは僕じゃない 僕にはどうしようもなかった 僕だけはわかってるつもりだったのに この世界の仕組みが なのに何故か割り切れない気持ちが 僕は気づいてしまった 自分を守るためのこの妄想に 誰かのせいにしたらすごく楽で 弱さも見えないように隠してくれるんだ 無駄かもしれないけど 逆らってみてもいいかな 行きたい方向に行ってみる 君に会いに行くんだ どうすることもできない見えない力はなくなって 少し体が軽くなった 今ならためらわないで会いに行ける 僕は気づいてしまった この想いこそが見えない力になるんだ


  • 赤峯豪

あの日君と出会ってから もう何年も長い月日が経ったね 誰かの為に生きる そんな気持ちを初めて僕にくれたんだ 何てことのない話も大切な時間で 君と君との全てが愛しい 一つ一つ積み上げてきたら こんなに大きくなったね 僕と君だけのものだ さあ一緒に歩こうか 僕よりもずっと僕を知ってて 何気ない顔で側にいてくれる 君の声がすっと僕の心に届いて 明かりをともしてくれるんだ 何度も間違えた道も大切な場所で 二人で歩いて来れたから ここまで たくさんの優しさをいつもありがとう たくさんの温もりをいつもありがとう そして たくさんの愛をいつもありがとう 君と二人だから僕のこの歩みはいつだって最高なんだよ 君が僕にしてくれてるように 僕はうまくしてあげられてるかなあ たくさんの涙をいつもありがとう そして たくさんの愛をいつもありがとう 君と二人ならではの愛の形でほら 何だってやれるさ どこにだって行けるさ いつまでも最高の歩みを


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