top of page

僕は人間

  • 赤峯豪
  • 2016年11月19日
  • 読了時間: 1分

「昨日のことはもう忘れた」 熱い目をして男は言った 「後ろを振り返る事なんてしない」 続けてまた男が言った いつも上ばかりで 足元が見えていない 自分を省みず大きな事ばかり言う そんな人間に僕はなりたい 「“明日”のことはもう忘れた」 冷めた目をして男は言った 「過度な期待はするもんじゃない」 続けてまた男が言った あの頃の自分は何でもできた 過去の栄光にすがりつく そんな人間に僕はなりたい どんな人間になろうと 僕は僕でいたい 何と言われようと 僕は僕だと言える そんな人間に僕はなりたい いつだってどっちつかずで 過去も見ないし 未来に大きな期待などしない 堅実を売りにして 確かな今を生きてる そんな人間に僕はなりたい どんな人間になろうと 僕は僕でいたい 何と言われようと 僕は僕だと言える そんな人間に僕はなりたい 僕は僕だと弱い自分も 正当化してみる やらなきゃいけない時はあるぞ 逃げてばかりいたら そのうちどれが本当の自分か わからなくなりそうだから どんな人間に僕はなりたい?


 
 
 

最新記事

すべて表示
ここに続く後先

気まぐれにはしゃいでたあの頃の僕ら 夢見たくて夢を語ってた 可能性は無限と信じ込んでた “期限つき”の若さの中 繋いでみたら掌だけじゃなかった 胸の奥の奥があたたかくて でもなぜか怖くて 期待してまた裏切ってる どれだけ強く願ってみても消えてく 涙がかわいたあとの虚しさ...

 
 
 
重なり

僕らが生きなきゃいけない世界では 誰かがまた誰かを傷つけてる 幼稚園で習った“やっちゃダメ”なこと いつまでも何故かやめられないその人たち 考え抜いた答えは一言で否定され続け 自分などここにはないと思わせる手口 お互いのそれぞれが その違いが重なった...

 
 
 
カラフルナセカイ

気づいていてもここには居ないから 普通の笑顔で言葉を交わす 静かに生きる 思いついたポーズ 虚栄と逃避を孕むくせに その綻びに雫が落ちて 波を打ち心を伝う 鈍色の嘘と真実 自分さえ欺く 頼りない関わりでも果実が実ると 七色の幻想からモノクロの現実...

 
 
 

コメント


© 2016-2025by Akamine Go. Proudly created with Wix.com

bottom of page