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赤峯豪

外国の旅行者に声をかけられ

道を訊ねられた時のこと

知らない場所だったから

一緒に歩いて目的地を探したんだ

片言の英語と身振り手振りで

コミュニケーションを図る

iPodのイヤホンをしてる僕に

聞いてくれた事が

何故かやけに嬉しく感じたな

こんな事で喜びを感じる僕は

日常の素晴らしさに気づけたのか

それとも日々の暮らしの退屈さが

そうさせたのかもしれないけれど

いずれにしても悪い気はしない

明日も良い日であると信じて歩く

まるで地獄みたいな満員電車

ターミナル駅の乗り換えは

ごちゃごちゃと行き交い

前後左右から人が溢れて流れ

誰かと突然ぶつかることも

慣れっこなくらいある

どちらが悪いことなんてないのに

すかさず謝られる

こちらもすぐに謝り返して

こんな事に触れ合いを見つける僕は

人の本質その優しさに気づけたのか

それとも普段の余裕のない身勝手さが

そうさせたのかもしれないけれど

どちらにせよなんだかすっとして

今日も良い日であったと思い直す


赤峯豪

間違いを繰り返して

後悔を重ねて

やり直して行く

またもう一度ここから

諦めの悪い

負け惜しみ染みてる

だけどやるだけやらなきゃ気が済まないんだ

誰かが言った

いい歳こいて何やってんだ

みっともないぞと

目の前にある道をただ

全力で突っ走って行きたいだけ

この手の中にある力と

自分の後ろに背負ってきた

今までの歴史なんて言うと大袈裟だけど

それに少し似た期待と

間違いじゃなかった

もう一回叫んだ

やり続けている

まだ僕はここにいる

要るか要らないか

決めてくれるのは君

性懲りも無く届けて行きたいんだ

言葉はすぐに

音は消えてしまうけれど

その残り香は消せない

例えば君が今一番欲しい物は何だろうか?

歌がそれを助ける一つになれればいいな

なんて思って

贈り物にならなくても

自分勝手みたいでも

捧げるこの言葉とメロディ

目の前にある道をただ

全力で突っ走って行きたいだけ

この手の中にある力と

自分の後ろに背負ってきた

今までの歴史なんて言うと大袈裟だ

迷っても迷わなくても

自分の力と想いを信じて叫ぶ

君のために届けたいだけ

そうしたら一緒に泣いたり笑ったりしよう


赤峯豪

大人の世界にもいじめはあった

子供たちのそれよりずっと醜い

せめて言葉は“綺麗にと”しているから

その分さらに汚い

時間が解決してくれるってのが本当なら

もう少し耐えて待ってみる価値はあるかな

挑戦という文字が嘘臭い

革新という言葉が薄っぺらい

誰かが今ここで言った文句が

別の誰かの耳に届き怒りに変わる

そんな負の連鎖

見た目ばかり気にした結果

一際目立つ狡猾さだけで作られた虚栄

自分の居場所だけを必死で守るように

異端はもちろん反対派さえ認めない

大声をあげてもっともらしい

でも中身のない台詞を並べる

生意気な下っ端は追い詰められ疲れ果て

もう少し耐えて待ってみる価値はないだろう

素直という文字が拒まれて

正直という言葉が消されてく

誰かが今ここで言った不満が

別の誰かが受け取り更に悪意に変える

そんな負の増幅

見た目ばかり気にした挙句

嘘とごまかしと言い逃れで作られた虚栄

希望という文字が消えかけて

絶望に変わるその前に助け出せ

誰が何と言おうと

どんな言い訳をしても

人を傷つけ苦しめることは許されない罪

貶める人間に罰を

見た目なんかどうでもいい

本当の貴方で目の前の人を救い出せるはず


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