top of page

小さな日常

  • 赤峯豪
  • 2018年7月24日
  • 読了時間: 1分

外国の旅行者に声をかけられ

道を訊ねられた時のこと

知らない場所だったから

一緒に歩いて目的地を探したんだ

片言の英語と身振り手振りで

コミュニケーションを図る

iPodのイヤホンをしてる僕に

聞いてくれた事が

何故かやけに嬉しく感じたな

こんな事で喜びを感じる僕は

日常の素晴らしさに気づけたのか

それとも日々の暮らしの退屈さが

そうさせたのかもしれないけれど

いずれにしても悪い気はしない

明日も良い日であると信じて歩く

まるで地獄みたいな満員電車

ターミナル駅の乗り換えは

ごちゃごちゃと行き交い

前後左右から人が溢れて流れ

誰かと突然ぶつかることも

慣れっこなくらいある

どちらが悪いことなんてないのに

すかさず謝られる

こちらもすぐに謝り返して

こんな事に触れ合いを見つける僕は

人の本質その優しさに気づけたのか

それとも普段の余裕のない身勝手さが

そうさせたのかもしれないけれど

どちらにせよなんだかすっとして

今日も良い日であったと思い直す


 
 
 

最新記事

すべて表示
ここに続く後先

気まぐれにはしゃいでたあの頃の僕ら 夢見たくて夢を語ってた 可能性は無限と信じ込んでた “期限つき”の若さの中 繋いでみたら掌だけじゃなかった 胸の奥の奥があたたかくて でもなぜか怖くて 期待してまた裏切ってる どれだけ強く願ってみても消えてく 涙がかわいたあとの虚しさ...

 
 
 
重なり

僕らが生きなきゃいけない世界では 誰かがまた誰かを傷つけてる 幼稚園で習った“やっちゃダメ”なこと いつまでも何故かやめられないその人たち 考え抜いた答えは一言で否定され続け 自分などここにはないと思わせる手口 お互いのそれぞれが その違いが重なった...

 
 
 
カラフルナセカイ

気づいていてもここには居ないから 普通の笑顔で言葉を交わす 静かに生きる 思いついたポーズ 虚栄と逃避を孕むくせに その綻びに雫が落ちて 波を打ち心を伝う 鈍色の嘘と真実 自分さえ欺く 頼りない関わりでも果実が実ると 七色の幻想からモノクロの現実...

 
 
 

Comentarios


© 2016-2025by Akamine Go. Proudly created with Wix.com

bottom of page