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  • 赤峯豪
  • 2016年11月19日
  • 読了時間: 1分

靄がかかった薄暗い森を僕は独り彷徨う 先はほとんど見えないけど どこか微かに見覚えのある景色だ 水辺に辿り着き 波に踊る光が見えた そこで気付いた ここは僕の内側で 自分でさえどこがどこかわからない 君を愛した僕はここにいる その想いは頼りなかったの 風が吹けば揺らいでしまうくらいに 僕は水に浮かんだ月 君へと向かう想いこそは揺るぎないものと思っていたんだ それでもここは僕の内側で 自分でこの薄暗い空晴らさなきゃ 君を愛した僕はここにいる 届かない想いだとしてもいい いつか揺れない光に変えてみせるよ きっと 水に浮かんだ月 君を愛した僕はここにいる 君にも入り込めない場所 ただ一つの小さな灯りは君への想い それだけは確かだ


 
  • 赤峯豪
  • 2016年11月19日
  • 読了時間: 1分

輝く白いとき その向こうでは あの日の僕らが笑いあってた いつまでもずっと続くといいな 消えかけた細い炎を 僕ら手をかざし守り続けた いつまでもこのまま絶やさぬように 人は皆変わってく  そんな事にさえ気づかずに 幻想の中へ in an illusion 大きくなったように見えたのは たくさんの汚れを身につけたから そんな鎧で守ってるつもり? 一つずつきれいに剥がしていったら 何も残らなかった 生まれながらは皆無垢だったの? 人は皆変わってく せめてこの記憶だけは美しいまま 色褪せないで 永遠に 人は皆変わってく  そんな事にさえ気づかずに 幻想の中へと いつまでも過去の美しいままではない せめてこの記憶だけ 色褪せないよう


 
  • 赤峯豪
  • 2016年11月19日
  • 読了時間: 1分

ある朝目覚めると僕は歴史ある旅館の畳の上にいた 思い出すと旅の途中行き止まりの壁に引き返させられ ここにたどり着いたんだっけ もうこの先へは行けない どうしていいのかわからなくてただ引き返してここにいる いくつもの時代を生きてきたこの部屋の 優しい木のぬくもりに包まれて 僕の身が軽くなった さあもう行こう 歩き出せる気がした 僕を止めていたのは 僕自身が作り上げた重石だった そう昨日よりも僕の身は軽くなってるんだ 余計な物はすべてここに置いていっていい ここにある長い時間が僕を連れ出してくれる これまでの短い旅で染み付いた不安を除いて 僕の身は軽くなった さあもう行ける 飛び出せるさきっと あの壁はもうなくなっていた 先へ行ける ここにある長い時間が僕を連れ出してくれる これまでの短い旅で染み付いた不安はない あの壁の向こうに広がる世界 どこへ行こう これからゆっくり決めよう


 

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