あぁ幼い頃のようなあたたかい場所が今では懐かしい 意味なんかいらなくてただ“やってみたい”だけでよかったんだ 落ちた枯葉を踏みつけて音を鳴らして 何もないさ でもただ楽しくて 沈みゆく夕日がとてもきれいだね 僕らをあたたかく包み込み あの頃へ連れ戻してくれるみたい やわらかい赤に染め上げられ ここにいるよ 内から僕を叩く だけど気付かずに通り過ぎてる 忘れたわけじゃないさ 意識の奥底にはまだいるはず 見て見ぬふりしている間につまらない人間になっただけ 日々の繰り返しにこの体と頭が慣れすぎてる でも今は苦しくて 沈みゆく夕日がとてもきれいだね この目から体中に染み渡っていくみたいだ 指先まで広がり 生きていることを自然に感じる ここにいると 目を覚ました衝動が 塞いだこの耳を抉じ開ける ここにいるよ もう目をそらさないで 耳を傾けて声を聞くよ
赤峯豪