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赤峯豪

花の形


今日もまた繰り返してる 昨日と同じようなことを それでもこの手には咲くはずの 花があると信じたりして まるで本当の自分は違うんだと 言い聞かせるように 見えなくて目を瞑る そこには思い描いた通りの自分がいて 消えないように焼き付けた 空に咲いた美しい花 枯れることのないその花を 感じて思い知るこの小ささを 咲くことさえもままならないでいることを 何としても咲かしてみせるよ この力できっと 誰にも負けないなんて誓ってみたりして そんなに肩肘張らなくてもいいんだよ 咲かなくたっていいんだ 僕はそれを花と呼ぶよ ほらごらん咲かなくても綺麗だろう 気づけなかったものが君の中にもある 感じた確かなその小ささは 他の誰でもない君だけの特別な形 風に揺れる木々の隙間に あの力強い花がのぞく 感じて思い知るこの小ささも 愛しく思えるだろう 大丈夫 僕らの姿だ


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