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光の粒

  • 赤峯豪
  • 2018年3月31日
  • 読了時間: 1分

潰した望みと期待は数知れぬ

諦めた道も同じくらいあるか

求めた物は一つずつ消えて行き

要らない汚れ物だけ増えた

人が人を思うとき

その力の方向で

光にも闇にもなり得ると

そう受け容れた

その手は殴りつけたって守ることもできる

その口は希望も嘘も発する

喜びも怒りも哀しみも全部

楽しみさえもごちゃ混ぜにした暗黒

貴方は何故そんな言動をとるのか

その心に深く刻まれた

黝んだ傷の理由を知りたくて

怖くてもその傷跡に触れた

痛み、涙、耳鳴り、目眩、重力

あらゆる感覚が拒むようでもあり

そして受け容れた

その足は走り続けたって止まることもできる

その口は愛も憎しみも発する

真っ黒い人間に見えたって

どこかに白く光る小さな小さな粒がある?

人が人を思うとき

そのほとんどは

温かいはずだと信じてる

あの無意識の悪意に出会っても

その手は撫でることだって繋ぐこともできる

その口は希望も愛も発する

真っ暗な闇の中にいるみたいでも

貴方と私にも光の粒がある、と


 
 
 

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