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赤峯豪

さようならから始まる幸せ


蝉の声も小さくなり始め

夜が長く感じてきたその頃

僕は一人分の幅の道を進んだ

あの日君が言った言葉に

込められた本当の意味を

今ならその通り理解できそうだ

額面通りにすら受け取れてなかったのかもしれない

全ての正しさは君にあって

僕は間違ってばかり

景色と音が巡る

ここにいない君が選んだその道は正しい

振り返らないでそのまま真っ直ぐ行けよ

並んで歩いて行ける道じゃない

僕が決めたわがままに

本当の意味を作り出すために

痛みも苦しみも感じないほどに没頭したように

恥も外聞も無く

見えてるのは己の進む道だけ

心の内なる声だ

僕じゃない

君じゃない

それぞれがたどり着いたその先に

幸せは必ずあるだろう

ここにいない君が選んだその道は正しい

振り返らないでそのまま真っ直ぐに

僕じゃなく

君じゃなく

それぞれが見つけ手にした

さようならから始まる幸せが

そこにあるだろう


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