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ありふれた午後

  • 赤峯豪
  • 2018年11月25日
  • 読了時間: 2分

あそこにあった小さな商店の並びがいつの間にか駐車場になってた

その背後にある良い話や悪い話も

想像できる人はたくさんいるだろう

それに関わった人たちが概ね幸せなら問題ない社会なのだろうけど

一人でも不幸せがいたら寄り添うことができる人間でありたい

天気の良い平日の

電車に乗ってゆらゆら

悲しんでる人なんて

どこにも

この世界中にはいないんじゃないかって

思えちゃうほど平和なこのひと時

この気持ちを胸に刻んで忘れない

そんな想いが生まれたなんてことのない

いつもの午後

ある日数年ぶりに連絡をくれた

しばらく疎遠になってた友人が

あの頃と何も変わってないのがただ嬉しくて

今にも泣いてしまいそうなくらいの

笑顔に変えてくれるから不思議で

誰かに向けた嫉妬や羨望の存在価値はない

それぞれが進んだ道は違うけど

やっぱり格好よくて大好きだった

後悔もあるだろう

隠した不貞腐れも

一つの笑みに全てが救われる

この世の中どこにも落ちてる希望の種

踏み潰さないで見つけたら拾って

天気の良い平日の

電車に乗ってゆらゆら

悲しんでる人なんて

どこにも

この世界中にはいないんじゃないかって

思えちゃうほど平和なこのひと時

この気持ちを胸に刻んで忘れない

そんな想いが生まれたなんてことのない

いつもの午後


 
 
 

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