さようなら
- 赤峯豪
- 2019年12月1日
- 読了時間: 1分
更新日:2020年5月24日
目の前の君に今 伝えたいことがあるんだ
ずっと二度と離れない
そう思っていたけれど 例えば
誰かを見て羨んで 何もない自分を恨んで
それだけでも きっともう愚かな思考
それでもここに
君がいてくれたから 僕がいられるのは事実で
だけど今 告げるから
さようならを
でも呼吸は続いてる 心臓もうるさいくらい鳴ってる
いくつも卑屈を抱え
曖昧なままの言葉で隠した
死にたいくらい嫌って 消せない汚れや狡さを
捨て去るため ぎゅっと強く握りしめた
この手で誰も
救えない優しさを 見せかけですらない虚栄を
だから今 その手を離すから
鏡の中にいる
要らない自分と決別を誓う
いつかまた明日が聞こえるまで
その日が来るまで
醜い猜疑心を 見せかけもない
何者でもない僕を恨む僕に
さようならを
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