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  • 赤峯豪

小さくて大きな歩み


あの頃を過去と呼べないほど今も鮮明に残ってる

失くせない風景

端から見れば何でもないような些細な事柄

その一つの歩みが今も重いから

踏み出せなくて

また立ち止まる

全てで笑い合った

季節はもう過ぎ去ったけど

忘れてない

何度も話してた未来はまだ

その姿も見えてないんだろう

もういい加減やめちまえと

誰かの助言に耳を貸さないでいたな

良くない事ばかりを繰り返してまた間違える

痛みは感じてないけれど

もう二度と笑えないと

独り静かに泣く

全ての悪い事が

僕が犯した罪の大きさを物語ってる

何度も話してた未来はもう

その影さえ見えてないんだろう

どんなに遠ざけても消えることはない

また蘇る

“全てで笑い合った”幻想から

解き放たれた君は笑ってる

全てを受け入れた

季節はもう取り返せない

戻るはずない

何度も話してた未来がまた

ここにあるようにそっと目を閉じたい


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